商品コード: RLB100036

オゾン年鑑(93年〜94年)

販売価格(税込): 52,800
ポイント: 0 Pt
■体裁:B5版466ページ
■発刊:1992/12/28
■ISBNコード:

【執筆者】
堺孝夫 武蔵工業大学/ 竹中啓恭 大阪工業試験所/
竹見健 荏原実業/ 大谷文章 京都大学/
仲辻忠夫 堺化学工業/ 有藤平八郎 労働省産業医学総合研究所/
石井健嘗 東京都水道局/ 眞柄泰基、森岡崇行 厚生省国立公衆衛生院、富士電機/
堺好雄 日本下水道事業団/ 高橋信行 通産省工業技術院/
本多敏一 三菱電機/ 前田和夫 半導体プロセス研究所/
大見忠弘、去来川辰彦、木暮昌彦、今岡孝之 東北大学、オルガノ、日立プラント建設/
大見忠弘、去来川辰彦、今岡孝之、杉山勇 東北大学、オルガノ、野村マイクロ/
神力就子 通産省工業技術院/ 村山良介、内沼幸子 東京南平台クリニック/
太田静行 北里大学/ 野村節三 北里大学/ 大平美智男 荏原実業/
古海浩 ニッポ電機/ 内藤茂三 愛知県食品工業試験所/ 二木鋭雄 東京大学/
細谷修二 農水省森林総合研究所/ 久保田昌治 日立製作所/
吉永守 北海道大学/ 山崎邦克 東洋エレメント

※所属、肩書き等は本書発刊当時のものです。

【序文】
オゾンの酸化力は著しく強く,この酸化力はさまざまな業界,分野で工業的に応用されて
います。その利用範囲は,当初水処理を中心としたものでありましたが,現在では,食品工
業や電気・半導体製造プロセス等でも注目を集めています。また,「日本オゾン協会」に見ら
れるように,オゾンを対象とする学会・協会の活動もますます活発化しています。

【目次】
第1章 オゾン発生
第1節 オゾンの生成
1. オゾン生成の概論
1.1 オゾンの生成反応
1.2 放電とオゾン収率
1.3 オゾナイザにおける放電
2. 放電によるオゾンの生成と収率
2.1 単発放電におけるオゾン生成の解析
2.2 オゾン収率の限界
3. 各種オゾナイザ
3.1 沿面放電形オゾナイザ
3.2 拡散放出形オゾナイザの特性
3.3 二重放電形オゾナイザ
3.4 光を併用したオゾン発生装置
第2節 電気分解
1. 歴史的経緯
2. 水溶液電解によるオゾン生成
3. 固体高分子電解質電解法を利用したオゾン生成法
4. 電解法によるオゾン生成への酸素陰極の適用(将来型オゾン生成)

第2章 濃度測定
はじめに
1. 紫外線吸収式
2. 隔膜電極式
3. 半導体薄膜式
4. 成層圏オゾンの観測手法
4.1 ドブソン分光計
4.2 レーザ・レーダ法
4.3 レーザヘテロダイン分光法
5. オゾン小史

第3章 オゾン分解
第1節 オゾン分解 その1
はじめに
1. オゾンの性質
2. オゾンの分解の化学
2.1 強い酸化力を利用する分解法
2.2 大きな生成熱を利用する分解法
おわりに
第2節 オゾン分解 その2
はじめに
1. オゾン分解触媒反応機構と劣化機構
1.1 オゾン分解反応機構
1.2 オゾン分解触媒反応の劣化
1.3 触媒の劣化防止
2. オゾン分解触媒
2.1 組成から見たオゾン分解触媒
2.2 触媒構成から見たオゾン分解触媒
2.3 オゾン分解触媒の諸特性
おわりに

第4章 毒性
はじめに
1. オゾンの生体内作用部位と内部暴露量
2. 職業性オゾン暴露
3. オゾンの肺に及ぼす影響
3.1 呼吸機能に及ぼす影響
3.2 呼吸器に対する生化学および病理組織学的影響
3.3 オゾンの発ガン性
3.4 高感受性群とオゾンに対する生体反応の個体差
3.5 適応
4. オゾンの肺外影響
5. オゾンの許容濃度
おわりに

第5章 水処理
第1節 上水 その1
1. オゾンの使用の経緯
2. オゾンと活性炭の併用
3. 金町浄水場へのオゾン処理導入にあたって
3.1 浄水場の沿革
3.2 現在の処理方法
3.3 原水の臭気
3.4 高度浄水処理法の選定について
3.5 オゾン処理による臭気除去方法
4. オゾンの接触池
4.1 オゾン接触池
4.2 オゾンの発生方式
4.3 如如如如如如如排オゾン処理
4.4 オゾン処理施設の基本緒元
5. 高度浄水処理施設の運転制御
5.1 計装
5.2 事故時の対応
まとめ
第2節 上水 その2
はじめに
1. THM前駆物質の除去
1.1 泥炭地浸出水のオゾン処理
1.2 フルボ酸のオゾン処理
1.3 臭素イオンを含む原水のオゾン処理
2. 臭気物質の除去
2.1 純水中のオゾンと臭気物質の反応
2.2 共存物質の分解に及ぼす影響
おわりに
第3節 下水
はじめに
1. 実験方法
2. 実験結果と考察
2.1 下水処理水のオゾン滅菌
2.2 オゾンによるCOD除去
2.3 オゾンによる脱色
おわりに
第4節 産業排水への適用
1. 現状
2. 適用例
2.1 有害物質の除去への適用
3. 有機物の改質機能への適用
3.1 廃棄物埋立地浸出排水への適用
3.2 染色排水への適用
3.3 パルプ製紙工場排水への適用
3.4 オイルシェール熱分解工程排水への適用
3.5 繊維工場への適用
4. 有機物除去への促進オゾン法の適用
4.1 電着塗装排水への適用
4.2 病院排水への適用
4.3 超純水への適用
まとめ
第5節 オゾンによるプール水の浄化
はじめに
1. プール水の水質基準
2. 現状の水質と課題
3. プール水オゾン浄化システム
3.1 システム構成
3.2 循環水分岐オゾン処理法の特徴
4. オゾンプール浄化システムの運転と結果および考察
4.1 運転および水質分析方法
4.2 運転結果
4.3 水質分析結果
4.4 アンケート調査結果
5. 経済結果の試算
おわりに
第6章 半導体
第1節 CVD
はじめに
1. 半導体技術とCVD
2. CVD膜形成におけるオゾンの応用
2.1 オゾンの役割
2.2 SiH4-O3系のCVDSiO2膜
2.3 TEOS-O3系によるCVDSiO2膜
2.4 その他の有機シランとO3系によるCVDSiO2膜
3. TEOS-O3系常圧CVD法によるSiO2膜形成
3.1 CVD法の概要
3.2 TEOS-O3常圧CVDSiO2膜の特徴
3.3 オゾン濃度への依存性
3.4 基板表面依存性
3.5 シロキサン-O3系常圧CVD膜の特徴
まとめ
第2節 精密洗浄
はじめに
1. シリコンウエハ表面の精密洗浄
2. オゾン添加超純水によるウエハ表面の洗浄
2.1 残留有機物のウエハへの影響
2.2 ウエハ表面の界面活性剤除去性能
3. ステンレス表面の精密洗浄
3.1 精密洗浄の重要性
3.2 高温高圧超純水スプレー洗浄とオゾン超純水洗浄
まとめ
第3節 超純水
はじめに
1. 超純水中におけるオゾンの分解
1.1 実験装置および方法
1.2 超純水中におけるオゾンの自己分解
1.3 各種材質からの有機成分の溶出
1.4 各種材質表面への影響
2. 連続オゾン殺菌可能な超純水製造装置
2.1 酸化不動態化処理されたステンレス鋼の特性
2.2 酸化不動態処理ステンレス配管を使用した超純水
装置性能
まとめ

第7章 医療
第1節 ヨーロッパにおけるオゾン療法
はじめに
1. ドイツを中心とするオゾン療法のあゆみと現状
2. フランスにおけるオゾン療法のあゆみ
3. オゾン療法の概論
3.1 適用と適症
3.2 一般的な投与量の解説
4. オゾン療法の基礎となる生化学反応
4.1 酸素代謝におけるオゾンの影響
4.2 オゾンの消毒および殺菌特性
4.3 ウイルスの不活性化機構
おわりに
第2節 医療におけるオゾンの使用
1. オゾンと医療
2. エチレンオキサイドとオゾン
3. 医療におけるオゾン殺菌
3.1 オゾン殺菌と温度
3.2 温度殺菌と湿度
3.3 紫外線の併用
4. オゾン殺菌による細菌の変化
4.1 各種殺菌法による細菌の大きさの変化
4.2 各種殺菌法による細胞の無機塩類の変化
まとめ

第8章 殺菌・脱臭
第1節 オゾンによる脱臭の原理
はじめに
1. 脱臭すべきにおいの成分
1.1 魚臭の成分
1.2 し尿処理施設の臭気
2. オゾンを用いる脱臭の原理
2.1 悪臭物質に対するオゾンの作用
2.2 オゾンと種々の有機化合物との反応
3. 種々の脱臭方法の中でのオゾンによる方法の特徴
4. オゾンによる脱臭法の特徴
4.1 オゾンによる脱臭法の利点
4.2 オゾンによる処理の欠点
5. オゾンによる脱臭にあたっての問題点
5.1 人体におよぼすオゾンの影響
5.2 オゾンの有効性
6. オゾンの分解
6.1 オゾン分解触媒
6.2 活性炭
6.3 オゾン分解処理
7. 理想的な脱臭装置
第2節 オゾンによる殺菌・不活化機構
はじめに
1. 細菌細胞の構造とオゾンによる殺菌作用
2. 細菌に対する殺菌機構
2.1 細菌の細胞壁・細胞質膜への作用
2.2 細菌のDNAへの作用
3. ウイルス粒子の構造とオゾンによる不活化作用
4. ウイルスに対する不活化機構
おわりに
第3節 実例 その1
はじめに
1. オゾン水による細菌の殺菌効果
2. オゾンガスによる耐熱性芽胞菌の殺菌効果
3. オゾンガスの殺菌・脱臭効果
3.1 オゾン殺菌・脱臭機
3.2 オゾンくん蒸殺菌
おわりに
第4節 実例 その2
はじめに
1. 紫外線の波長と作用
1.1 UV-Cランプ
1.2 殺菌作用
1.3 オゾン発生
1.4 オゾンの殺菌作用
2. 紫外線とオゾンの併用による殺菌
2.1 気相中での殺菌効果
2.2 液相中での殺菌効果
3. 光触媒とオゾン・紫外線の併用による脱臭効果
4. 光触媒とオゾン・触媒の併用による脱臭・殺菌
4.1 アンモニアならびに硫化水素に対する脱臭効果
4.2 病院内の悪臭に対する脱臭効果
4.3 室内空気の脱臭・殺菌効果
おわりに

第9章 食品
はじめに
1. オゾンの一般的特性
2. オゾンによる食品の変敗微生物の殺菌
2.1 細菌のオゾン殺菌
2.2 酵母のオゾン殺菌
2.3 糸状菌のオゾン殺菌
3. 食品保存へのオゾンの利用
3.1 農産加工食品のオゾンの利用
3.2 オゾン処理による食品成分の変化
3.3 食品製造工程の無菌化

第10章 オゾンの一般的物性と酸化反応
1. オゾンの特性
2. オゾンによる酸化反応
2.1 オレフィン化合物
2.2 芳香族化合物
2.3 飽和炭化水素の酸化
2.4 アルコールのオゾン酸化
2.5 アルデヒド, ケトン, カルボン酸のオゾン酸化
2.6 カルボン酸のオゾン酸化
2.7 複素環式化合物
2.8 アミノ酸, タンパク質のオゾン酸化
2.9 リン脂質, グリセリドのオゾン酸化
2.10 高分子化合物のオゾン酸化
3. 抗酸化剤とオゾンの酸化
4. オゾンの毒性

第11章 オゾンによる化学パルプの無塩素漂白
はじめに
1. 化学パルプ製造法の現状
2. 無塩素漂白の動向
3. オゾン漂白技術の現状と問題点
3.1 オゾンの自己分解
3.2 オゾンとリグニンの反応
3.3 オゾンの炭水化物の反応
4. 化学パルプのオゾン漂白
4.1 パルプ濃度
4.2 漂白温度
4.3 オゾン濃度および多段漂白
4.4 多く漂白パルプの色戻り
4.5 炭水化物の保護剤
おわりに

第12章 バイオマスへのオゾンの利用
はじめに
1. リグニンのオゾン反応性
2. わら類のオゾン処理と微生物分解性
3. 経済性
おわりに

第13章 魚類養殖および栽培漁業でのオゾンの利用
はじめに
1. 飼育用水殺菌の必要性
2. 飼育用水の殺菌
3. オゾン殺菌法
4. 魚類病原微生物のオゾン(オキシダント)感受性
5. 淡水養殖でのオゾンの利用
6. 栽培漁業でのオゾンの利用
7. 魚類飼育用殺菌法で重視すべき条件

第14章 発生器とオゾン応用例
まえがき
1. オゾン発生器
1.1 要求される基本的項目
1.2 オゾン発生器の種類
2. オゾン応用例
2.1 オゾンの応用にあたって
2.2 オゾンの処理効果
2.3 オゾン有害性への配慮
2.4 機器の耐久性
2.5 オゾン応用のための付属機器・周辺機器
3. オゾンの応用例
4. オゾン発生器の応用事例
4.1 液相
4.2 気相

まとめ

第2部 付属資料
1. オゾンマーケットの現況と将来性
はじめに
1. 過去におけるマーケット調査例
2. 特許関係の出題動向
3. JICSTによる文献検索結果
4. アンケート調査
4.1 オゾンの用途について興味のある分野は
4.2 オゾンの情報として不足しているものは
4.3 オゾンの機器への要望度
4.4 現状と将来のマーケット予想
おわりに

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