商品コード: RLB222279

RFタグの市場動向

販売価格(税込): 71,500
ポイント: 0 Pt
メーカーURL: http://www.cmcbooks.co.jp/
■体裁:B5判、185ページ
■発刊:2004/03
■ISBNコード:978-4-88231-435-5
■シーエムシー出版

【監修】
シーエムシー出版 編集部

 国際競争が激化しているIT産業分野において、政府はRFタグへの本格的な取り組みに動き出している。2004年1月16日小泉首相は経済財政諮問会議で、2007年4月予定している郵政三事業の民営化にあわせ、「情報通信省」の創設を検討するように指示した。これは従来、経済産業省、総務省などがそれぞれ行ってきたIT行政のの一元化を目的とするものである。RFIDには非接触カードも含まれるが、現在、一般的に電子タグ(荷札)、ICタグと呼ばれているタグがRFタグである。
 2003年8月の総務省の試算によれば、RFタグの経済波及効果は、2010年には9兆円〜31兆円になると予測している。政府の「電波法の改正」(2002年)、「e-Japan戦略」(2003年)のセキュリティ推進、2004年に予定されている消費税内税方式など、業界が期待を寄せる要因は多々ある。また、2004年に入って950MHzを中心としたUHF帯導入も検討されており、ユーザー参加型実証実験、実験用テストベッドの整備、ビジネスモデルの提示、標準化推進などの方策が示されている。これにより市場はさらに拡大のきざしを見せている。RFタグの低価格化も追い風になっている。
 バーコードやRFタグ・ベンダーの日本自動認識システム協会(AIM)によると2003年のRFタグの市場は約270億円、前年比72%成長」だと報告した。
 これはバーコード関連製品市場の約一割強に相当する。RFタグにおける技術開発は今後もさまざまな機能をもったICチップや革新的な製造方法が続々と登場することであろう。RFタグの使用法をベンダーが積極的・具体的に提案していることも、日本のRFタグ市場拡大に貢献している。欧米を中心に発展してきたRFID技術・産業も、今や日本を基点としてアジア地域において急速に発展していくものと見込まれる。
 一方、RFID産業の今後のさらなる進展のためには課題も少なくない。まず、企画の標準化およびタグ価格の低減を強力に推進していくことが重要である。標準化についてはISOなどを中心として進められている他、2003年に入って日本発の標準化動向も急激に増大している。価格についても物流管理や航空手荷物管理システムにおいては、基本的に使い捨てであり、さらなる価格低減が求められている。RFタグはもとより、ラベル化などの二次加工に対しても、より安価で、より信頼性の高い製品開発が期待される。また、RFIDシステムの取り組みにおいては、顧客や生活者にとって、より安全で実用性の高い製品・サービスを提供することを、つねに視点に入れておかねばならない。RFIDの製造から運用まで携わる関係企業は、その長所短所を理解し、最適な形で世の中へ普及させることをめざし、広く情報を提供していくべきであろう。
2004年2月  シーエムシー出版 編集部

【目次】
第1章 情報家電・携帯電話
1. 概要
2. 技術動向
3. 官庁の動向
4. 企業・開発動向
4.1 システム・ソリューション関連
4.2 RFID・周辺製品関連
5. 海外動向
6. 今後の動向

第2章 家電リサイクル
1. 概要 
2. 技術動向
3. 企業・開発動向
4. 今後の動向

第3章 食品
1. 概要
2. 官庁の動向
3. 技術動向
4. 企業・開発動向
4.1 システム・ソリューション関連
5. 海外動向
5.1 米食料品スーパーマーケット
5.2 AdvancedID(カナダ)

第4章 外食(回転寿司など)
1. 概要
2. 官庁の動向
3. 技術動向
4. 企業・開発動向
4.1 システム・ソリューション関連

第5章 出版
1. 概要
2. 官庁の動向
3. 技術動向
4. 企業・開発動向
4.1 システム・ソリューション関連
5. 今後の動向

第6章 高級ブランド品
1. 概要
2. 官庁動向
3. 技術動向
4. 企業・開発動向
4.1 システム・ソリューション関連
4.2 RFID・周辺製品関連
5. 海外動向
5.1 TexasInstruments(TI)
5.2 プラダ(伊)
5.3 Liti

第7章 アパレル
1. 概要
2. 官庁の動向
3. 技術動向
4. 企業・開発動向
4.1 システム・ソリューション関連
4.2 RFID・周辺製品関連4
5. 海外動向
5.1 ウォルマート
6. 今後の動向

第8章 百貨店
1. 概要
2. 企業・開発動向 
2.1 システム・ソリューション関連
3. 海外動向
3.1 全米小売業協会(NationalRetail Federation:NRF)

第9章 FA〜工場、事務所、研究所〜
1. 概要
2. 技術動向
3. 企業・開発動向
3.1 システム・ソリューション関連
3.2 RFID・周辺製品関連
4. 海外動向

第10章 物流〜運送、即売、メーカー物流〜
1. 概要
2. 技術動向
3. 官庁の動向
3.1 国土交通省
4. 企業・開発動向
4.1 システム・ソリューション関連
4.2 RFID・周辺製品関連
5. 海外動向
5.1 米国防省
5.2 ウォルマート(米 Wal-Mart)
5.3 Tesco
5.4 Metoro-Konzern(独)
6. 今後の動向
7. 日本の課題

第11章 セキュリティ〜個人認証〜
1. 概要
2. 技術動向
3. 官庁の動向
4. 企業・開発動向
4.1 システム・ソリューション関連
4.2 RFID・周辺製品関連
5. 海外動向
6. 今後の動向

第12章 電子マネー
1. 概要
2. 技術動向
3. 企業・開発動向
3.1 システム・ソリューション関連
3.2 RFID・周辺製品関連
4. 海外動向
5. 市場動向

第13章 畜産
1. 概要
2. 官庁の動向
3. 技術動向
4. 企業・開発動向
4.1 システム・ソリューション関連
4.2 RFID・周辺製品関連
5. 海外動向
5.1 インフィニオン(独)
5.2 AdvancedID(カナダ)
6. 今後の動向

第14章 交通(ETC)
1. 概要
2. 技術動向
2.1 RFIDの動作原理
3. 企業・開発動向
3.1 システム・ソリューション関連
3.2 RFID・周辺製品関連
4. 今後の動向

第15章 アミューズメント〜テーマパーク、スキー場、プール、パチンコなど〜
1. 概要
2. 技術動向
2.1 基本的コンセプト
2.2 RFタグとの関連づけ
2.3 「LE-X」開発の背景
3. 企業・開発動向
3.1 システム・ソリューション関連
3.2 RFID・周辺製品関連
4. 今後の動向

第16章 医療〜薬品、医療機材、カルテ〜
1. 概要
2. 官庁の動向
3. 技術動向
3.1 「ミューチップ」の概要
3.2 新機能RFタグ
4. 企業・開発動向
4.1 システム・ソリューション関連
4.2 RFID・周辺製品関連
5. 海外動向
6. 今後の動向

第17章 図書館
1. 概要
2. 技術動向
3. 企業・開発動向
3.1 システム・ソリューション関連
4. 海外動向
4.1 シンガポールの国立図書館
4.2 ロックフェラー大学図書館(米)
5. 今後の動向

第18章 航空手荷物
1. 概要
2. 官庁の動向
2.1 国土交通省
3. 技術動向
4. 企業・開発動向
4.1 システム・ソリューション関連
5. 海外動向
6. 今後の動向

第19章 住民基本台帳
1. 概要
2. 官庁の動向
3. 技術動向
4. 企業・開発動向
4.1 システム・ソリューション関連
4.2 RFID・周辺製品関連
5. 今後の動向

第20章 国際標準化
1. 概要
2. 国際標準化の必要性
3. 国際標準化動向
4. 世界の動向

第21章 標準化動向(日本)
1. オートIDセンターJapan
1.1 概要
1.2 実証実験・開発動向
2. ユビキタスIDセンター
3. 実証実験・開発動向
4. 今後の動向
5. 海外動向
  • 数量:

この商品に対するお客様の声

この商品に対するご感想をぜひお寄せください。

ALLIANCE PARTNER

提携パートナー企業