商品コード:
RLB222964
歯科再生・修復医療と材料
販売価格(税込):
72,600
円
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Pt
■体裁:B5判、269ページ
■発刊:2015/8
■ISBNコード:978-4-7813-1084-8
■シーエムシー出版
★歯科分野で行われる再生医療の現状と将来を解説!
★歯科修復技術の進歩とこれを支える材料とケミカルス!
★歯科再生医療を支えるバイオマテリアルとケミカルス!
★2,000億円を超える歯科材料・機器市場。異業種参入も増加!
【監修】
(編集)シーエムシー出版
【著者】
著者一覧
田畑泰彦 京都大学 再生医科学研究所
井上実 東京大学医科学研究所 ; 松本歯科大学
朝比奈泉 長崎大学大学院
各務秀明 松本歯科大学 ; 東京大学医科学研究所附属病院
横井太史 東北大学
田中知成 京都工芸繊維大学
本田義知 大阪歯科大学
福島忠男 福岡歯科大学
大野純 福岡歯科大学
鍛治屋浩 福岡歯科大学
御手洗誠 マルハニチロ(株)
早川徹 鶴見大学
橋本典也 大阪歯科大学
山田陽一 愛知医科大学
半田慶介 東北大学
齋藤正寛 東北大学
大島正充 岡山大学大学院
辻孝 理化学研究所 ; (株)オーガンテクノロジーズ
中原貴 日本歯科大学
岩田隆紀 東京女子医科大学
水口俊介 東京医科歯科大学
金澤学 東京医科歯科大学
中村好徳 愛知学院大学
神原亮 愛知学院大学
中島慶 (株)トクヤマデンタル
鈴木仙一 医療法人社団 ライオン会 ライオンインプラントセンター ; 日本大学
塩田真 東京医科歯科大学
塙隆夫 東京医科歯科大学
成島尚之 東北大学大学院
上田恭介 東北大学大学院
上田隆統志 東北大学大学院
佐渡翔太 東北大学大学院
伏島歩登志 (株)ジーシー
本津茂樹 近畿大学
吉川一志 大阪歯科大学附属病院
山本隆司 サンメディカル(株)
荒田正三 サンメディカル(株)
早坂里奈 九州工業大学
金子大作 九州工業大学
河島光伸 クラレノリタケデンタル(株)
加藤純二 医療法人社団楓樹会棚田歯科医院
疋田一洋 北海道医療大学
岩田洋 日本歯科大学附属病院
大林康二 (株)システムズエンジニアリング
渡邉香 (株)システムズエンジニアリング
樋渡史子 (株)システムズエンジニアリング
【刊行にあたって】
小社シーエムシー出版では、1984年、歯科材料を素材別、用途別に分類し網羅した成書『新しい歯科材料』をまとめ、お陰様でご好評いただきました。
歯科材料は、修復、矯正、保存、補綴などに用いる治療用材料と、模型、印象、鋳造など技工用材料に大きく区分され、その目的によって無機、金属、セラミック、高分子、複合材料など様々な材料、ケミカルスが使用されています。またこれらの材料を、堅牢に、安全に、美しく装着する治療技術、加工技術が重要となっています。
一方、再生医療と細胞培養に関しましては、2000年3月刊『21世紀の再生医療』を嚆矢に「バイオマテリアル」「DDS」「幹細胞」「iPS細胞」「足場技術」「細胞シート工学」「骨欠損再生」「生体適合性」「安全性」「産業展開」「ものづくり」「創薬」など様々な観点から10冊以上の書籍を発行してまいりました。
再生医療は今後も細胞、軟骨、表皮、心筋、角膜、毛髪、骨、歯、臓器への展開が期待されています。また、培地、足場材料、培養液などの材料・ケミカルスおよび培養機器、ロボットなどの要素技術が求められています。
本書は歯科分野における修復・再生医療と材料をテーマに各分野の第一線でご活躍中の方々にご執筆頂きました。歯科材料・機器開発メーカーの方々、大学・研究機関の方々、臨床に携わられる方々に最新の情報がお届けできれば幸いに存じます。(本書「はじめに」より一部抜粋)
【目次】
【第1編 骨組織の再生】
第1章 再生治療の実現に必要なバイオマテリアル技術
1 再生治療とは何か
2 再生治療の実現にはバイオマテリアル技術が必要不可欠
3 バイオマテリアル技術を生かした再生医療
4 バイオマテリアル技術を利用した再生治療の未来へ向けて
第2章 骨髄間質細胞を用いた骨再生治療法
1 はじめに
2 歯槽骨再生治療の対象について
2.1 インプラント治療のための骨造成
2.2 口腔外科領域における骨再生・再建治療
3 骨再生に用いられている移植材料について
4 培養骨の種類と調整法
5 培養骨による歯槽骨再生治療とその特徴について
6 おわりに
第3章 人工骨
1 はじめに
2 バイオセラミックスの分類
3 人工骨と骨の結合
4 人工骨としてのリン酸カルシウム化合物
4.1 ヒドロキシアパタイト
4.2 リン酸三カルシウム
4.3 リン酸カルシウムセメント
5 まとめ
第4章 水中での化学合成を基盤としたカテキン担持骨再生材料の開発
1 はじめに
2 カテキン
3 ゼラチン
4 水溶性脱水縮合剤
5 カテキン担持ゼラチン複合体の合成と骨再生材料への応用
6 EGCGとゼラチンが強固に結合することでもたらされたアンカー効果
7 課題
8 おわりに
第5章 サケ由来骨再生材料
1 まえがき
2 サケ由来DNAの抽出と精製
3 DNA/人工脂質複合体とDNA/カチオン性高分子複合体
3.1 DNA/人工脂質複合体
3.2 DNA/カチオン性高分子複合体
4 DNA/プロタミン複合体
4.1 合成と基礎的性質
4.2 DNA/プロタミン複合体の生体への応用
5 まとめ
【第2編 歯および歯周組織再生】
第6章 歯槽骨の再生
1 はじめに
2 生体吸収性足場の有用性
3 アパタイト/アテロコラーゲン複合化スポンジを用いた骨再生
4 化学合成コラーゲンを用いた骨再生
5 非吸収性材料を用いた骨再生
6 おわりに
第7章 注入法による骨再生療法
1 はじめに
2 骨再生法(自家骨移植,人工材料から細胞治療へ)
3 再生医療の発展
4 再生医療による注入型骨再生法
5 注入法による骨再生療法の臨床応用
6 抜去歯(歯髄)による骨の再生
7 おわりに
第8章 歯周組織再生療法の実用化に向けた技術開発と課題
1 はじめに
2 背景
3 歯周組織発生の分子メカニズム
3.1 歯周組織の構成と発生
3.2 歯小嚢細胞の特徴
3.3 歯小嚢細胞分化に関わる機能分子
4 歯周組織の再生医療
4.1 歯周組織再生療法の歴史
4.2 サイトカイン療法
4.3 幹細胞移植療法
4.4 未分化骨芽細胞様細胞による骨再生
5 細胞外マトリックス補充療法による新規歯周組織再生療法の確立
5.1 マルファン症候群と歯周炎
5.2 ADAMTSL6βによる微細線維再生医療技術の開発
6 おわりに
第9章 器官再生医療としての機能的な歯科再生技術の開発
1 はじめに
2 歯の発生プログラムを利用した歯の再生戦略
3 歯胚再生のための三次元的な細胞操作技術の開発
4 成体内における機能的な歯の再生
4.1 再生歯の萌出および生着と咬合機能
4.2 再生歯による生理機能の回復
5 機能的な歯科再生治療の実現に向けた新たな取り組み
5.1 次世代型インプラントの開発
5.2 歯胚の分割による歯の再生
6 おわりに
第10章 歯髄と歯根膜からの選択的細胞分離~バイオ再生医療における“安全”な細胞獲得法の実際~
1 バイオ再生医療とは
2 採取組織と初代培養
3 初期分離法と選択的分離法
4 「セル・フィッシング法」
5 歯根膜からの選択的細胞分離の実際
6 歯髄からの選択的細胞分離の実際
7 “安全”な細胞分離技術
第11章 歯根膜細胞シートによる歯周組織の再生
1 はじめに
2 間葉系幹細胞の定義とその臨床応用
2.1 歯根膜組織由来幹細胞シートを用いた臨床研究
2.1.1 細胞シート工学とは?
2.1.2 歯根膜組織由来幹細胞とは?
2.1.3 hPDL-MSCsの採取と培養
2.1.4 移植前処置としての分化誘導
2.1.5 臨床研究の実際
2.2 その他の細胞ソースを用いた歯周組織再生の臨床研究
2.3 細胞治療の近未来像
2.4 まとめ
【第3編 義歯による失った顎機能の修復】
第12章 ITによる義歯製作と3Dプリンター利用の可能性
1 はじめに
2 全部床義歯製作CAD/CAM化の基本的なフロー
3 デンチャ―スペースの印象とシミュレーション
4 人工歯排列と試適
5 義歯床の切削と人工歯の接着
6 3Dプリンター利用の可能性
7 CAD/CAM化の意義と未来
第13章 磁性アタッチメントの開発
1 はじめに
2 磁性アタッチメントの基本事項
2.1 基本構造
2.2 磁気回路
2.3 高性能磁石の利用
2.4 マイクロレーザー溶接の導入
3 磁性アタッチメントの臨床応用
3.1 従来の支台装置との比較
3.2 適用範囲の拡大
4 MRIへの対応
5 ISO規格の採用
6 おわりに
第14章 義歯床用軟質裏装材の開発~シリコーン系軟質裏装材~
1 はじめに
2 裏装材とは
3 軟質裏装材とは
3.1 各義歯床用軟質裏装材の性質
3.2 シリコーン系軟質裏装材の硬化機構
4 シリコーン系軟質裏装材使用のポイント
4.1 硬さの違いとそれらの選択について
4.2 義歯床との接着のポイント
4.2.1 接着機構
4.2.2 接着操作上の注意点
4.3 裏装後の日常のメインテナンス
5 まとめ
【第4編 歯の修復】
第15章 光機能化の即時荷重における背景
第16章 インプラントの骨結合力改善 —液体内保存—
1 はじめに
2 チタン製インプラントの疎水性
3 改良型親水性インプラントの開発
4 改良型親水性インプラントの特徴
5 インプラント臨床での有用性
6 SLActiveインプラントの臨床治験
7 アーリーヒーリングの概念
8 おわりに
第17章 機能性高分子による金属表面処理
1 はじめに
2 再生医療と金属
3 表面処理
4 生体機能分子固定化
5 生体機能分子電着
6 電着機能分子を介した細胞接着性ペプチドの固定化
7 おわりに
第18章 セラミックコーティングによる金属表面処理
1 はじめに
2 セラミックコーティングプロセス
3 TiおよびTi合金
3.1 セラミックコーティング
3.2 セラミックス/高分子複合コーティング
4 Co-Cr合金
5 NiTi
6 MgおよびMg合金
7 ステンレス鋼
8 まとめ
第19章 歯科材料(グラスアイオノマーセメント)
1 はじめに
2 グラスアイオノマーセメントの基本
2.1 従来型グラスアイオノマーセメント
2.2 レジン強化型グラスアイオノマーセメント
3 グラスアイオノマーセメントの諸性質
3.1 フッ素徐放性
3.2 グラスアイオノマーセメントの硬化反応
3.3 グラスアイノマーセメントの歯質接着性
4 グラスアイオノマーセメントの臨床応用
4.1 合着用グラスアイオノマーセメント
4.2 充填用グラスアイオノマーセメント
4.3 シーラント用グラスアイオノマーセメント
4.4 その他の用途
5 おわりに
第20章 フレキシブルアパタイトシートによるエナメル質修復
1 はじめに
2 フレキシブルHApシートの作製
3 HApシートの歯質への貼付法
4 エナメル質修復への応用
5 象牙質知覚過敏治療への応用
6 審美歯科への応用
7 まとめ
第21章 歯科用接着材料「スーパーボンド®」
1 はじめに
2 歯科用接着材料「スーパーボンド®」とは?
2.1 スーパーボンド®の成分と特長
2.2 スーパーボンド®の使用方法
2.3 スーパーボンド®の物理化学的性質
2.4 接着特性
2.5 樹脂含浸層形成のメカニズム
3 スーパーボンド®の生体組織への応用実績
3.1 歯科矯正学的応用
3.2 歯科補綴学的応用(ダイレクトボンドブリッジDBB)
3.3 歯科保存学的応用(動揺歯固定,象牙質/歯髄保護)
3.4 歯内療法的応用(シーラー)
4 スーパーボンド®の歯科再生・修復材料としての進歩的研究
5 将来展望
第22章 シナモン抽出成分による医療用接着剤
1 はじめに-貝類からヒントを得て-
2 天然接着剤を模倣した分子設計
3 強力な接着力
4 さらなる接着力の強化
5 生体適合性
6 体内における加水分解性の制御
7 生体内(ラット)における骨接合試験と今後の課題
8 おわりに
第23章 抗菌性モノマー配合接着材
1 はじめに
2 歯科用接着材とは
2.1 レジン系歯科材料のはじまり
2.2 レジン系歯科用接着材の変遷
3 抗菌性モノマーの設計
3.1 抗菌性モノマーの構想
3.2 抗菌性モノマーの試作合成
3.3 試作抗菌性モノマー(メタクリル系長鎖アルキルピリジニウム塩)の抗菌力評価
4 抗菌性モノマー配合歯科用接着材の特性
4.1 MDPBの配合が歯質接着強さに及ぼす影響
4.2 最小発育阻止濃度
4.3 S.Mutansに対する阻止班形成
4.4 即時殺菌効果
5 今後の展望
【第5編 歯科用機器・診断機器】
第24章 歯科におけるレーザー治療の現状
1 組織表面吸収型レーザーと組織透過型レーザー
2 臨床における歯科用レーザーの応用
2.1 レーザーメスとしての口腔外科手術への応用
2.2 レーザーによる齲蝕予防
2.3 レーザーによる歯の切削
2.4 レーザーの歯周病への応用
2.5 レーザーの歯髄処置への応用
2.6 レーザーによる疼痛緩和
2.7 レーザーによる齲蝕診断
2.8 レーザーによる溶接
3 まとめ
第25章 CAD/CAMによる補綴
1 鋳造修復からCAD/CAMへ
2 CAD/CAMで使用されている材料
2.1 セラミック系材料
2.2 金属系材料
2.3 有機系材料
3 歯科におけるCAD/CAMの将来
第26章 光干渉断層撮像(OCT)
1 光干渉断層撮像法
2 光干渉断層撮像装置
3 光干渉断層撮影とX線CT撮影
4 画像検査と放射線被ばくについて
5 光干渉断層画像法の義歯などへの応用