商品コード: RLB100114

アナログ集積回路設計の基礎と実際

販売価格(税込): 36,300
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■体裁:A4版140ページ
■発刊:1999/11/28
■ISBNコード:4-89808-019-7

【執筆者】
佐藤拓朗 新潟工科大学

※所属、肩書き等は本書発刊当時のものです。

【序文】
情報化社会の進展は、時間的・場所的な制約をなくし、習慣・年代・性別等において平等で自由な社会を実現するとともに、安全で快適な生活を送ることのできる多くの機会をもたらす。
また、情報化社会の発展は、日常生活のみならず、民族・国家の将来および国際社会においてもボーダレス化・グローバル化に大きな影響を与えることとなる。
現在の移動通信・インターネット・多チャネルディジタル放送の急激な市場の立ち上がりは、従来、個々に発展をとげていたシステムが、より高い付加価値を求めて統合化され、新しいサービスと新しい市場を提供する。
また、通信・放送の高品質化・高速化・広域化の可能性は技術の統合化のみならず、メディアの統合化を促進する。
移動通信はアナログからディジタルへ移行し、より広帯域のCDMA(符号分割多重)方式を用いてサービスの提供がなされようとしている。
インターネットは光技術の進展により、ギガビット伝送を実現させ第2世代へ移行しようとしている。
放送はディジタル化が急速に進められている。今まさに、電話系・移動系・放送系・インターネットの統合化ネットワークの新たなる時代に入ろうとしている。
現在、ディジタル放送方式、無線LAN等において高速伝送を実現する技術としてOFDM方式が採用された。
また、OFDM方式は広帯域化・耐無線伝搬特性において優れた特性を有するすることから、OFDM技術は将来の通信・放送技術を統合化する技術としても有力な技術となっている。
本の内容は、OFDM技術の基礎的な内容から、実際の応用システムまで分かり易くまとめた。
第1章では基礎技術について述べ、第2章ではCDMA技術との多重化技術、第3章では実際の応用システム、第4章では最近のOFDM技術、第5章では各国における標準化の状況について示した。

【目次】

第1章 OFDM変復調技術
1.1 OFDM変復調方式の原理
(1)BPSK変復調方式
(2)QPSK変調方式
1.2 離散フーリエ変換を用いた変復調方式
(1)離散逆フーリエ変換を用いたOFDM信号の生成
(2)離散フーリエ変換を用いたOFDM信号の再生
1.3 OFDM変調信号のスペクトル特性
1.4 OFDM変復調方式
(1)BPSK変復調方式
(2)DPSK変調方式
(3)QPSK変調方式
(4)多値QAM変復調方式
(5)M-ary変復調方式
1.5 OFDM変復調方式の誤り率特性
(1)AWGN環境下の誤り率特性
(2)フェージング環境下の誤り率特性
(3)減衰特性
(4)マルチパス伝搬路
1.6 干渉雑音と改善技術
(1)シンボル間干渉雑音
(a)シンボル間干渉雑音の発生
(b)ガードインターバル
(c)伝搬路等化技術
(2)チャネル間干渉雑音
(a)チャネル間干渉雑音の発生
(b)チャネル間干渉の除去
(3)多重アクセス間干渉
1.7 同期技術
(1)シンボル同期
(2)ビット同期
(3)周波数同期
1.8 離散フーリエ変換とバタフライ演算
1.9 OFDM 回路技術
(1)送信器構成
(2)離散フーリエ変換回路
(3)ガードインターバル挿入回路
(4)受信器構成
(5)ガードインターバル除去回路
(6)伝搬路推定回路
1.10 無線変復調方式
(1)無線変調方式
(2)直交マルチキャリア無線復調方式

第2章 OFDM-CDMA変復調技術
2.1 OFDM多重化方式
2.2 OFDM-CDMA変復調方式の構成
(1)Type 1
(2)Type 2
(3)Type 3

第3章 OFDM放送・無線システム設計
3.1 欧州DVB-T方式
(1)システム構成
(2)フレーム構成
(3)外符号化, 外インターリーブ
(4)内符号化, 内インターリーブ
(5)マッピング
(6)フレーム化
(7)ガードインターバル
(8)参照信号
(9)TPS(Transmission Parameter Signaling)
(10)OFDMスーパーフレームとRSパケットの関係
(11)スペクトル特性
(12)復調器のシステム構成
(13)受信同期方式
(14)データ復調
(15)内復号化
(16)外復号化
3.2 DVB(Digital Video Broadcasting)
3.3 IEEE 802.11
3.4 システム設計とリンクバジェット
(1)変調特性
(2)相互変調歪
(3)システム設計

第4章 OFDM応用技術
4.1 TDDフォワードチャネル制御
4.2 FDDチャネル制御方式
4.3 2 元等化方式
(1)時間領域チャネル推定器
(2)周波数領域チャネル推定器
(3)推定方式
(4)シミュレーション評価
第5章 標準化の状況
5.1 ディジタル放送方式
5.2 無線LAN
5.3 広帯域無線システム
5.4 今後の動向

付 録
Appendix A BCH符号
(1)ガロア体(Galois Field)
(2)BCH符号
Appendix B リード・ソロモン(Reed-Solomon)符号
(1)概 説
(2)具体例
Appendix C 畳込み符号
(1)畳込み符号の原理
(2)組織符号としての畳込み符号
(3)畳込み符号の具体例
Appendix D インターリーブ
Appendix E 誤り訂正符号の訂正能力
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