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RLB222706
マイクロエマルションの生成・構造・物性と応用
販売価格(税込):
71,500
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■体裁:B5判、188ページ
■発刊:2010/07
■ISBNコード:978-4-7813-0222-5
■シーエムシー出版
★ マイクロエマルションの基礎的な作製技術から最新の動向まで総合的に把握!
★ 構造・評価・物性・分散装置までカバー!
★ 代表的産業分野における応用開発例も満載!
【著者】
角田光雄 文化女子大学 名誉教授
長尾道弘 National Institute of Standards and Technology and Indiana University NISTCenter for Neutron Research and Center for Exploration of Energy and Matter GuestResearcher;Associate Scientist
川端庸平 首都大学東京 理工学研究科 助教
瀬戸秀紀 高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所 教授
荒牧賢治 横浜国立大学 大学院環境情報研究院 准教授
橋本 悟 ニッコールグループ (株)コスモステクニカルセンター 製品開発部 取締役製品開発部長
榎村眞一 エム・テクニック(株) 代表取締役社長
中嶋光敏 筑波大学 北アフリカ研究センター センター長、大学院生命環境科学研究科 教授
小林 功 (独)農業・食品産業総合研究機構 食品総合研究所
米山雄二 文化女子大学 服装学部 被服管理学研究室 教授
玉井聡行 (地独)大阪市立工業研究所 電子材料研究部 研究副主幹
渡會 仁 大阪大学 大学院理学研究科 化学専攻 教授
米谷芳枝 星薬科大学 医薬品化学研究所 創剤構築研究室 教授
小川晃弘 三菱化学フーズ(株) 研究開発センター グループマネージャー
髙木和行 みづほ工業(株) 常務取締役
渡邉孝司 久留米工業大学 副学長、大学院工学研究科 自動車システム工学専攻 教授
【序文】
乳化系は,微粒子分散系の中でも様々な実際分野にかかわる重要な系である。界面における物性の発現機構の解明や制御技術など最近の進歩をみるにあたって,乳化系の応用は確実に多岐の分野に展開していくことが予想される。
このような背景から,本書は乳化技術に関する基礎的な諸科学と乳化系の評価,そして代表的な産業分野における応用の現状を開発の第一人者の方々にご執筆いただいた。
2010年7月 角田光雄
【目次】
第1章 マイクロエマルションと先端産業分野(角田光雄)
1. はじめに
2. エマルションの生成とそれに関する特徴的なこと
2.1 界面活性剤分子の強相関相互作用
2.2 一般エマルションの生成
3. 微小粒子径エマルションの作製
3.1 凝集法
3.2 分散法
4. マイクロエマルションの生成
5. 応用
5.1 ソフトマテリアルとしてのエマルション
5.2 ライフサイエンス
5.3 資源・環境関連分野
5.4 材料創生分野
5.5 反応場としての応用
第2章 マイクロエマルションの調製と基本的事項
1. マイクロエマルションとは(角田光雄)
1.1 マイクロエマルションとは
1.2 マイクロエマルションの生成と構造
2. 両親媒性物質の自己会合と界面への吸着について(角田光雄)
2.1 自己会合に関する基本的な式
2.2 水と油の界面への両親媒性物質の吸着
2.3 水・油・界面活性剤系
3. マイクロエマルションの構造と運動性への圧力効果(長尾道弘、川端庸平、瀬戸秀紀)
3.1 はじめに
3.2 マイクロエマルションの構造観察
3.3 マイクロエマルションの構造への静水圧効果
3.4 おわりに
4. マイクロエマルションの相挙動と乳化との関係(荒牧賢治)
4.1 はじめに
4.2 ポリ(オキシエチレン)型界面活性剤系の相挙動と乳化型の関係
4.3 非イオン界面活性剤系のHLB温度に及ぼす因子
4.4 キュービック相マイクロエマルションとO/I1型エマルション
5. エマルションの生成と界面活性剤の役割(橋本悟)
5.1 はじめに
5.2 エマルションの生成と界面活性剤
5.3 界面活性剤の構造・物性と乳化性能
5.4 おわりに
6. 乳化装置(榎村眞一)
6.1 はじめに
6.2 乳化装置
6.3 泡の問題や操作温度条件
6.4 おわりに
7. マイクロチャネルによる単分散エマルション調製(中嶋光敏、小林功)
7.1 はじめに
7.2 マイクロチャネル乳化技術
7.3 単分散エマルションの安定的調製
7.4 CFDを用いたマイクロチャネル乳化のモデル化とシミュレーション
7.5 シリコン非対称貫通型マイクロチャネルの開発
7.6 非シリコン貫通型マイクロチャネルの開発
7.7 均一径エマルションの調製と用途展開
7.8 おわりに
8. マイクロエマルションの評価(角田光雄)
8.1 相図
8.2 光散乱
8.3 NMR
8.4 超音波吸収
8.5 X線小角散乱法と中性子小角散乱法
8.6 電子顕微鏡法
8.7 Kerr効果の応用
第3章 マイクロエマルションの応用技術
1. 洗浄技術への応用(米山雄二)
1.1 洗浄のメカニズム
1.2 洗浄過程における界面活性剤会合体の形成
1.3 マイクロエマルションの構造と洗浄作用
1.4 おわりに
2. エマルション重合による高分子微粒子および有機・無機ハイブリッド微粒子の作製(玉井聡行)
2.1 はじめに
2.2 エマルション重合およびソープフリーエマルション重合
2.3 ミニエマルション重合
2.4 マイクロエマルション重合
2.5 エマルション重合で得られる粒子の特長
2.6 おわりに
3. 分離化学におけるマイクロエマルションの利用(渡會仁)
3.1 はじめに
3.2 キャピラリー電気泳動法におけるマイクロエマルションの利用
3.3 HPLCにおけるマイクロエマルションの利用
3.4 溶媒抽出におけるマイクロエマルションの利用
3.5 おわりに
4. 機能性マイクロエマルション製剤のDDSへの応用(米谷芳枝)
4.1 はじめに
4.2 マイクロエマルション製剤
4.3 血中滞留性マイクロエマルション製剤
4.4 葉酸修飾マイクロエマルション製剤
4.5 トリプシン修飾マイクロエマルション遺伝子ベクター
4.6 キトサン被覆マイクロエマルションワクチン製剤
4.7 おわりに
5. 食品工業分野への応用(小川晃弘)
5.1 食品工業分野におけるマイクロエマルション
5.2 ショ糖脂肪酸エステルを用いるマイクロエマルション
5.3 ポリグリセリン脂肪酸エステルを用いるマイクロエマルション
5.4 マイクロエマルションの食品への応用
6. 化粧品分野への応用(髙木和行)
6.1 はじめに
6.2 乳化製品の増加
6.3 化粧品おけるマイクロエマルションの効果
6.4 乳化と機械力
6.5 乳化に使用できる装置
6.6 撹拌スピード(機械力)による乳化粒子の違い
6.7 リポソーム
6.8 おわりに
7. エマルション燃料への応用(渡邉孝司)
7.1 はじめに
7.2 微粒化・単分散エマルション燃料の最新の作成方法
7.3 乳化剤の種類と選択
7.4 エマルション燃料の物理的および化学的特性
7.5 エマルション燃料の応用と開発動向
7.6 おわりに